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うみうみの株式投資への歴史

自分は株式投資への興味が強いので、投資に興味を持ってから今までの考えの変遷を記しておく。

 

株式投資への入り口

会社の口座開設の際にNISA加入の勧めがあり、「投資の事は全くわからないけどやってみたい」という気持ちでNISA口座を開設する。

ただ開設してすぐは特に何も行っていない。

 

ある日Amazonで「インベスターZ」という漫画が全巻9割くらい割引されていたので全巻購入。

この時点ではインベスターZがどういう漫画かもあんまり知らず、本当に気まぐれで買った。

読んでみると投資の勉強になる内容がギッシリ詰まってて、ここでやってみようと決意。

 

・初めての投資と個別株

とはいえ本当に無知識、とりあえずインベスターZにあった「身近な企業から投資を始める」という方向性で、ゲーム関連の個別株を調べる。

その時期ドリコムが「きららファンタジア」の開発に関わるという話が出て、へぇ~と思いながら購入。

なんとこれが短期間で20%ほど上昇、しかしあと数日はいけると思っていたら「開発に関わるという事実」で買い需要が消えて、マイナスに転落、-10%ほどで損切りをする。

その後色々個別株を見ていたけどあんまり自信を持って買える株がなく、個別株投資は企業情報などを見るのに凄まじい時間がかかる事に気付いたので一旦断念。

 

投資信託

ここでまた期間が少し空いて、ある日「投資信託」というものを知る。

個別株は1つの企業に自分が「この企業は伸びる」と判断し投資する物に対して、

投資信託は「信託会社が特定の運用基準に従って投資を代行する」というもの

個別株投資では個人が企業リサーチをするのがネックと思っていた自分にはこっちの方が似合ってると思い始める。

とはいえこちらも自分自身の知識が足りない状態で投資テーマを選んでいたので、今思えばほぼ当てずっぽうに近い。

この時はアクティブファンドとインデックスファンドの違いや手数料も全然知らず、なんとなく「アメリカのテクノロジーへの投資」と「日本の割安で成長性のある企業」がテーマの投資信託を選んで毎月積立投資を始める。

この投信がコロナをまたいで大幅下落をした時期もあったが、なんとなく「投資信託は暴落が来ると多く買えるから無視していい」くらいの認識で放置。

結果的にこの当てずっぽうテーマ選択と放置積立戦略が当たってコロナ後大幅にプラスになる。

ただコロナ後の世界経済の回復ぶりは凄まじく、本当にどんな株を買っていてもプラスになっていたらしい。

 

・正しい投資信託への理解

まだ投資してることも忘れて放置でいいかと思っていたある時、youtubeのオススメに以下の2チャンネルが出てくる。

『両学長 リベラルアーツ大学』

https://www.youtube.com/channel/UC67Wr_9pA4I0glIxDt_Cpyw

 

モーニングスター株式会社【公式】』

https://www.youtube.com/channel/UCTzuQZfUz6ofMv8UgSrf1Iw

 

投資信託自体はあんまり理解してないけど一応やってるからチラッと見て衝撃を受ける。

インデックスファンドとアクティブファンドの違いや、手数料の重み、世界全体から見たファンド選びなど本来一番最初に知るべき知識を今更学んだ。

 

これを受けて元々持っていた2ファンドは「アクティブファンド」かつ「手数料が高い」事に気付き全部現金に変える。

コロナ後の経済の好調を受けてそれなりにプラスで売れたのはラッキー。

 

・新しい投資信託の選び方と、世界経済の勉強

色々な知識が入った所で一度自分のポートフォリオ見直しに入る。

長期積立投資を行いたいという基本は変わらないが、アメリカのS&P500の存在を知り、それを軸にポートフォリオを組もうか検討しつつ世界の経済事情についても調べる。

 

まず株式とそれ以外の商品の違いや1990~2020年のトレンドの変化。

これは2020年台の今株式投資の比率を極端に高めて問題ない(株式100%)と判断。

次の国別の投資先選定。

「長期的に見れば世界全体の経済は右肩上がりで発展していく」という基盤には納得。

元々この理解をする前から現代は50年前、100年前に比べて一人の人間が「ただ生きるだけ」の敷居は下がっているという考えが自分の中にあり、それも世界経済の発展を受けた物とすれば辻褄が合う。

その全世界の成長に期待した、全世界株式(世界中のあらゆる国への投資)に100%投資すると、世界中へお金を投資し、年に5.5%程投資金額が+になっていく。

これが世界の株式の成長の基準となる。

世界中のあらゆる国が長い期間で成長していけば株価が上がるため、これに投資しておけば間違いないが、内情はもうちょっと複雑。

「全世界に向けてお金だけ渡して投資をする、運用はプロに任せる」というものだが、そのプロは各国に均等にお金を振り分けてるわけではない。

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全世界株式内訳

上記が2021/02現在の全世界株式の内訳だが、投資先の60%もアメリカが占めている。

各国の時価総額に基づいて配分されているが、殆どアメリカの成長に引っ張られ、先進国の残り半分はアメリカに比べると成長がかなり鈍い。

先進国と新興国に投資すれば全世界への投資になるが、アメリカ以外の先進国に投資しても成長が望めないのなら、わざわざ足を引っ張っている13.3%へ投資するよりアメリカ1本に投資した方が直近の経済への影響や、自分の利益にも繋がりそうだ。

これを世界中の人が考えているため、先進国への投資はアメリカに凄まじく偏っている。

 

新興国は全世界投資の中ではわずか12.4%となっているが、それを100%に拡大した「新興国投資」の内訳を見ると

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新興国株式内訳

 中国の割合が40%とこちらも偏りがある。

世界全体が発展していくのはその通りだが、実情は殆どアメリカや中国のような巨大で人の流れも激しく、そういう場所にお金が流れやすい。

直近の10年20年を見たら勢いのある国が世界経済を牽引しているとわかっていて、全体への投資は20年単位でも伸びが見込めない国に投資するのは効率が悪いので、国を絞って投資をした方が効率的だろう。

 

・国選び

各国で偏りがあるというのがわかった。

自分の投資先も、まず世界全体から現在世界経済を引っ張っている先進国(日本もここに入る)・これから発展していくかもしれない新興国で割合を決めてから、より細かい企業選定を行うのが正しい順番だろう。

まず先進国の投資対象選び。

直近20年のアメリカの伸びが凄まじく、さらに10年後もIT関係が伸びている事は予想できるため、アメリカのテクノロジー中心に投資するのは間違いではなさそうに思う。

ただし、20年後まで行くと流石にアメリカのテクノロジー一強かどうかは怪しそう。

アメリカが上位な事は変わりないが、3~4ヶ国くらい追いついてくる国もあるかもしれない。

20年前~10年後まで見るとアメリカへの投資比重を相当高めて70%程にしても問題なさそうだが、20年後まで見据えて投資をするなら少し比重を抑えたいので、40%をアメリカ株にする。

 

次に先進国2位に位置する日本。

自分は日本に住んでいて、今後も日本で暮らしたいと思っているので日本にお金を使う=投資するべきなのは当然必要な事。

日本でも最近はインデックス投資が流行りつつあるらしいが、仮に日本人が直近の数値から安定を狙って全員アメリカのS&P500に投資して日本の企業に投資しなくなったら一瞬で日本は廃れて住めない国になってしまう。

快適に日本で暮らすためには日本へ投資を行い、日本の発展を望む事は必要だと思う。

この考えがあるから日本への投資比率は多少入れたい。

とはいえ日経225ファンドへの投資は費用対効果も日本への投資としても効果が薄い。

10年20年後の企業の人の入れ替わりや、世界の発展に対応した企業に期待して投資をするならここは小型の成長株へ投資するべきだろう。

自分が若い人間なのも理由で、20年後の日本で快適に過ごしたいなら今伸び切った安定企業よりも、10年後20年後に大きく発展して生活を豊かにしてくれそうな企業に投資する方が良い。

ここまでで「日本に投資するなら小型成長株」は決まったが、投資全体からの日本への比率も考える必要がある。

日本に期待するのだから日本に多く投資したいのは山々だが、大型に比べて不安定な小型株に投資するのは当然リスクもあるし手数料も多くかかる。

また、世界全体から見た日本のみの経済関与の比率も低く、日本に多く投資しすぎてもそれはそれで問題がある。

将来に期待して攻めた企業へ投資をするが、リスクや世界全体からの割合も考えると20%が妥当と判断。

 

ここまでで先進国に60%投資しているが、1位のアメリカ・2位の日本より下を見ると3位のイギリスの時点ですでに日本の半分の割合しかなく、新興国の中国にすら及ばない。

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ここまで経済規模も小さく、先進国なので今後も発展よりも安定を重視した国に投資しても資産は守れるかもしれないが、リターンは全く望めないので投資対象からは外す。

 

残りの割合が40%、新興国から絞り込んで選びたい…ところだが、現状新興国から「中国・台湾・韓国・インド」という上位国に絞り込んで投資を行う有力なファンドが存在しない。

新興国インデックスファンドに投資してもインドより上の上位75%に投資はできているので、手数料や安定性を考えてここは新興国インデックスファンドで問題ないだろう。

 

これで国別のポートフォリオ(資産配分)が決定。

先進国アメリカ株 - 40% 成長度(リターン):中 規模:大 リスク:中

先進国日本小型成長株 - 20% 成長度(リターン):大 規模:小 リスク:大

新興国全般株 -40% 成長度(リターン):中 規模:中 リスク:小

全体として成長度がそこそこ高く、その分リスクも取っている。

自分の年齢と、資産を拡大させるという点ではそこそこリスクを受けた投資は必要なためこれくらいでいいだろう。

 

・細かい投資先選び

どの国にどの配分で投資するかは決まったので、次はその国の中から投資するファンドを選ぶ。

 

まずはアメリ

アメリカの主流の投資ファンドは主に4種類に分かれている。

・全米株式インデックス

大型も小型も全て含めた米国株式市場全体へ時価加重平均型の投資を行う。

これ一つでアメリカという国への投資を行うテーマ。

・NYダウインデックス

主にアメリカの工業株30種に対して平均的に投資を行う。

工業・金融・医療・ヘルスケアなどが多い

・S&P500インデックス

アメリカ全体から代表的な企業上位500社を選抜し、時価加重平均型の投資を行う。

アメリカが世界全体から見ても伸びている企業が上位に含まれており、IT関連の発展などに貢献したグーグルやアマゾン・アップルなどに多めに投資を行う。

・NASDAQ100インデックス

アメリカのナスダック企業に上場している中で、金融を除いた上位100社の時価加重平均型投資ファンド

S&P500以上にIT・バイオテクノロジー・医療などの比重が大きく、最先端の技術に厳選して投資しているという表現が近い。

 

世界全体では全米株式とS&P500に投資する人が多く、資金も凄まじい勢いで集まっている。

S&P500は世界で一番盤石な投資先ファンドという認識をしている人も多い印象。

ここに投資した場合過去の成績から年間7%程のリターンが期待でき、世界全体投資の5.5%より優秀。

一方ここ10年の伸びを見ると、NASDAQ100はとんでもない伸びを見せた企業に絞って投資をしているため、成長率もS&P500とは比べ物にならない程になっている。

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NASDAQ100構成銘柄上位

構成企業を見てもまだまだ大きな伸びが期待できそうなので是非とも投資をしたいが、10年後はともかく20年後も勢いがあるかというと少し不安になってくる。

では、20年投資をするつもりなら選ばない方が良いのか?というとこれもまた違うと思う。

投資にはポートフォリオの見直し(毎年今の投資先・投資比率で問題ないかを見直す)が行えるので、将来に期待してNASDAQ100へ投資しつつ、毎年価値を見直す。

5年後の自分から見てさらに5年後(今から10年後)も勢いが続くと感じれば投資比率を維持し、不安に感じる要素が増えれば投資比率を少しずつ減らして安定企業への投資を増やせば良いと思う。

そのため現時点では自分もアメリカへの投資はNASDAQ100に100%入れてみる。

 

日本株は上記で書いた通り、大型中心の日経平均などではなく小型で成長が期待できる企業に投資したい。

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SBI証券で、数年でもリターンが期待できて純資産もそれなりにあり、安定性も認められた投資先も5個以上出てきているため、ここから選べば概ね問題はないだろう。

特に中小型企業への優れた投資に特化しているジェイ○○は実績も評判も期待出来るため、自分はジェイネクスト辺りに投資をしようと思う。

 

新興国については前述した通りインデックスファンドを選択。

今はアメリカ一強だが、今後はインドや中国の比率が高まっていく気はしていて、リスクを抑えながら世界経済の変動に対応するためにここの比率を40%と比較的高めに取っている。

先進国という元々安定度が高いフィールドでは挑戦的な投資先を選ぶ代わりに、新興国という不安定な場ではなるべくリスクを減らせる選択肢を取る事でリスクコントロールを考えている。

 

投資信託か個別株・仮想通貨などか

ここまでで投資信託を長々と書いたが、個別の企業や仮想通貨などのリスキーな物に投資する際も「世界全体の流れを知り、そこから少しずつ絞り込んだ結果辿り着いた日本の1企業に投資する」という探し方は必須だと思う。

投資始めたてはそういう視点を持たずに「今ホットだから」という理由でグーグルやビットコインなどに投資しがちだが、仮にビットコインに投資するにしても「世界全体の暗号通貨の評価、過去20年~20年後どうなるか」くらいは見て投資しないといつ買っていつ売るかの的確な判断は出来ない。

それにビットコインなどの暗号通貨が今後生活に関わってきて伸びると思うのであれば、わざわざビットコイン1個に投資しなくても「暗号通貨を経済へ流通させる」テーマで何十社も投資を行っている信託ファンドを選べば、もっとリスクを図れたり知識を付けやすくなると思う。

個人の投資対象の規模が小さくなればなるほど、その背景や周辺を自力で調べる必要が出てきて労力が膨らむというのは最近の発見としては一番大きいものだった。

もし仮に「よくわからないけどこの話題になっている企業やビットコインを買えばなんだかんだ言って儲かりそう」と思って買っているなら、それは「宝くじは買ってればそのうち当たって儲かりそう」と言っているのと変わらないと思う。

 

・株で儲けて暮らせるか

これについては上で貼ったyoutubeの動画を見てほしいが、自分が一番印象に残った事は以下

過去の歴史ではどんなに優良な投資家でも20年~30年以上の単位では良くて年間6%前後のリターンになり、1%上げるためのリスクを受けきれず資産を失って投資をやめてしまう人が大多数。

年間リターン6%というのは毎年100万円投資して1年で6万円増える事。

このリターンを7%に上げても100万円投資して1年で増える額はたったの1万円、1万円のために受けるリスクは爆増してしまう。

一方で「仕事で1年間に稼ぐ額を1万円増やす」となるとどうだろう?給与が月1000円上がるだけでも年間で12000円増える。

投資で1%増やすのに比べて自分が仕事で1万円増やすのはリスク・リターンの差があまりにも桁違い

投資資金が1億円ある人なら1%の違いで100万円も動く額は変わるが、元本が小さい1万円~100万円程度で投資を行っている人間はあくまで投資は金利のある貯金として運用し、仕事で給与を上げる方がどう考えても暮らしに与える影響は大きいし、仕事で多くお金を稼いで投資に入れる額が5万円も増えれば、同じリターンでも全然効果が変わってくる。

結局お金を増やすという事は、リスクとリターンをしっかりと考え、「自分の生活を維持出来る中で」最も効率の良い方法を模索するという事だと思う。

仮に投資で本気でお金を10倍にしようとしたら、その企業を探すために調べる時間も爆発的に伸びる。

その時間で仕事の事を勉強して給料が1万円でも増えれば、年間にして12万円

1万円投資して12倍になったのと同じくらいのインパクトがある。

こういう事も考えて、時間の使いみちを考えていきたい。

最後に、凄く胡散臭いかもしれないけどこの記事を見た人全員には以下のyoutube再生リストを見てもらいたい。

不動産投資や保険の種類みたいな興味のない場所は飛ばしてもOK

大事なのは現代におけるお金とはどういうものかを知って、自分はどうするかを人それぞれの環境の中で考える事だと思う。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLpwLNivKud-jSHTx8hArrxyUqmLgm1opb

 

モーニングスターの方も参考の動画

上の再生リストは長いからこっちから見てもいいかも

https://www.youtube.com/watch?v=HJ73r1h_5N0